5月23日の今日は私のモルディブ漂流記念日である。
当時の私は摩天楼輝く香港に住んでいて、某有名日経アパレル企業の設計&プロジェクトマネージャーなる肩書きを担ぎ、自宅はMID TOWNのSOHOに構え、充実した日々を送っていた。

しかし、なんだか気持ちが物足りない。このまま大都会で、店舗を増やし続ける事が私の幸せなんだろうか?? 設計したり物件を増やして行く事に以前のようなパッションが生まれてこない。何不自由ないバブリーでゴージャスなキラキラした暮らしをしているのに何故か気持ちが満たされない。

当時私は、ダイビング三昧で通っていたモルディブに彼氏がいました。キャセイパシフィック航空で香港ーモルディブは直行便で6時間。通うのはやぶさかではなかったのですが、そろそろ遠距離恋愛にも終止符も打ちたい。彼も香港で就職を探そうにもなかなか難しく、諸々暗礁に乗り上げていた時期でもありました。そんなある時、彼の転職の為に広げていたネットワークからある一通のメッセージが届きました。
「Hi!僕の居るモルディブのリゾートで日本人ダイビングインストラクターのポジションが空くんだけど、来る?」

突如ワクワクする未来が飛び込んできた!!もちろん即答でYES!(笑
モルディブの彼氏にも相談せねばなるまいと、話したところ、そんなに前向きではない返事が。。。(悲 もっと両手広げて喜んでくれると思ったんだけど。。。

いつもポーカーフェイスな彼。
えー。そうなの?様子見て一緒のところで働けるようになればいいんじゃないの?私は日本で働くのは。。。。嫌だなぁ。海外にいたいなぁ。3時間といえど、時差のある遠距離恋愛も永遠に続けるわけには行かないし。(当時は結婚するという話も出ていたので)結婚するならやっぱり一緒の国に住んだ方が良くない?私も覚悟を決めた!モルディブに移住する!!!
その日のうちに履歴書を送り、3日後にはスカイプで面接。超イケメンレジデントマネージャーと、たまたま居合わせたフレンドリーなスイス人女性オーナーと和気あいあいな楽しい面接が無事終わり、
「あとで契約内容を送るので、1週間以内にお返事いただければ助かります〜」とレジデントマネージャー。
そして送られてきた契約内容は。。。

桁の違う給料明細を握りしめながら、夜空を見上げ続けて3日間。
飛び込んでみるか!ダメだったらダメでなんとかなるわ!若干ヤケクソであるw
最後は家族へ報告だ。今の日系企業に決まって一番喜んだのは母。自由気ままに好き放題生きてきた娘が日本一の安定優良企業で務める機会を得たんだもの。。。お母さん バカな娘でごめんよ。。。
ところが反応は以外や以外。両親はさほど気にする様子もなく、妹と弟が厳しい。

そして、もはや後に引けない私。

そんなイキオイとノリとなんとなく引き下がれない意固地な性格のために、私はモルディブに不時漂流したのでした。ありったけの110キロの荷物と共に。。。

後記
==========================================私にこのチャンスを持ってきてくれたこの彼はダイビング友人の友人で、そもそも私は直接面識がなく、話した事もない。FACE BOOKで繋がっていいう事すら忘れていたくらいの人である。どこから私のことを思い出しなのかも謎。そして実はこの彼、ダイビングセンターのアシスタントマネージャーだったのですが このリゾートで働いていたのはたったの2週間!私に話を持ってきた1週間後にはもう退職しているという、なんともミラクルなタイミングで舞い込んできたストーリーなのです。そんなチャンスから早や3年が終わり、明日から4年目突入。あの日から変わらずまだこの居心地のいい同じリゾートにいます。
面白い!早く続きがよみたいよ~、挿絵が上手!!
ありがとう〜! 続き頑張る〜❗️
ありがとう〜🤣
なるほど、、、そういう経緯だったか、、、100kgオーバーの家財一式と共にモルに漂着前に、Sinで長風呂入って行かせてよかったよ、じゃなきゃ、ただのドザエモンになってたところだ😂
そういう経緯だったんだよ〜!SGでゆっくりお風呂に入れて幸せだった!
なんだか私のマカオ行きのシナリオに似通ってる、、、強運の持ち主だ、つくづくアナタは!
そうなの?マカオ話聞きたーい!
キャーーーーーーーーーーーー
キャーーーーーーーーーーーー!